Wednesday, September 14, 2016 9:50 AM

欧州向けディーゼルは大幅減〜ルノーが予想

 ルノーが、欧州仕様車からディーゼル・エンジン車が大幅に減ると考えていることが分かった。

 ロイター通信が消息筋の話として報じたところによると、ルノーはVWの排ガス規制逃れ問題を機に当局が排ガス規制を厳格化すると予想。コスト分析の見直しをした結果、欧州メーカー各社が将来のモデル戦略の練り直しを迫られると判断した。

 ディーゼル技術への依存度が高いルノーとプジョーは、VWの不正発覚直後は、ディーゼル車の信頼性を擁護したが、ルノーのティエリー・ボロレCCOは7月、ディーゼル関連の投資の見通しが著しく不明瞭になったと述べた。

 ガソリンより燃費性能に優れながら割高なディーゼル・エンジン車は、VWスキャンダルの前からルノー「トゥインゴ」など最小サイズの車が属するAセグメント(欧州の自動車区分)で姿を消している。

 ルノーは2020年までに、欧州の排ガス規制「ユーロ6」の強化で次のBと一部Cの両セグメントでもディーゼルが廃止されると予想している。AからCまでの3セグメントは、ルノーが15年に欧州で販売した160万台の60%以上を占めた。

 IHSによると、コストの上昇で17〜18年を境にディーゼル離れが進む見通しだ。