Thursday, August 29, 2019 10:15 AM

ポルシェ、イスラエルのセンサー技術会社に出資

 ポルシェは、短波赤外線(SWIR)のセンサー技術を開発するイスラエルの新興企業トライアイ(TriEye)にマイノリティ出資した。

 グリーンカー・コングレスによると、トライアイのSWIR技術は、ほこりや霧、暗い、雨といった見通しの悪い状況下で車の視認力を高め、運転支援システムや自動運転機能を搭載した先進車両の安全性を向上させる。

 SWIRセンサーはCMOSベースの画像センサーで、特許申請中の技術を使った独自の半導体デザインによってSWIRを搭載する高精細(HD)カメラの製造コストを大幅に削減できる。

 ポルシェのミヒャエル・シュタイナー監査役(研究開発担当)は「トライアイは、ナノフォトニクス、深層学習、半導体コンポーネント分野の開発で経験豊富なチームが率いる有望なテクノロジー企業。われわれは次世代運転支援システムや自動運転機能への道を固めるこのセンサー技術に大きな可能性を見込んでいる。SWIRは競争力のある価格で車の安全性を強化でき、重要なエレメントになる可能性がある」と述べた。

 2017年に設立されたトライアイの技術は、共同創業者で最高技術責任者(CTO)であるウリエル・リーバイ氏がヘブライ大学(エルサレム)で約10年間取り組んできたナノフォトニクスに関する高度な研究を基盤にしている。

 ポルシェの投資部門ポルシェ・ベンチャーは今回、インテル・キャピタルとイスラエルのグローブ・ベンチャーズが率いるトライアイのシリーズA投資ラウンドに参加した。

https://www.greencarcongress.com/2019/08/20190822-raven.html