Friday, June 24, 2016 10:09 AM

改憲勢力3分の2うかがう 自公、改選過半数の勢い

 共同通信社は第24回参院選について22、23両日、全国電話世論調査を行い、取材も加味して序盤情勢を探った。安倍晋三首相が目指す憲法改正に賛同する勢力は、改憲発議に必要な3分の2(162議席)をうかがう。自民、公明両党は合計で、首相が勝敗ラインとする改選過半数(61議席)を上回り、70台に乗せる勢い。自民党は60議席に迫り、非改選と合わせて27年ぶりの参院単独過半数を視野に入れる。民進党は20議席台後半にとどまり、共産党は伸長する見込みだ。

 投票先を「まだ決めていない」のは選挙区58・0%、比例代表53・4%となっており、7月10日の投開票に向け情勢が変わる可能性がある。

 参院選は選挙区73議席、比例代表48議席の計121議席が改選される。自民党は57議席を獲得すれば単独過半数を達成する。過去最多の7選挙区に候補を擁立した公明党は比例代表と合わせて10議席台半ばと堅調だ。選挙区で当落線上の埼玉で、てこ入れを図る。(共同)