Tuesday, October 01, 2019 10:14 AM

データロボット、AIカタログを発表

 機械学習技術とロボティック業務過程自動化(robotic process automation=RPA)技術を提供する新興企業データロボット(DataRobot、ボストン拠点)は9月30日、データロボット・エンタープライズAIプラットフォーム(DataRobot Enterprise AI Platform)の最新版を発表し、AIカタログ(AI Catalog)という新機能を追加したことを明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、AIカタログは、利用会社が人工知能モデルを実装したり予想したりできるようにするための顧客データ検索を可能にするサービス。

 AIカタログは、データロボットが2月に買収した新興企業カーサー(Cursor)の技術を応用している。カーサーの技術は、大企業内のあちこちに散らばるあらゆるデータも検索可能にして関係者間で共有できるようにすることで、有益データの発掘とそれをもとにした協業を可能にする。

 その技術が統合されたAIカタログは、関連または副次的データ・セットをオンライン共有できるようにする。それによって、利用会社がRPAの機能性を最大限かつ社内横断的に使えるようにし、さらに、それらのデータ・セットを基盤とした機械学習モデルの実装や予想を可能にする。

 データロボット・エンタープライズAIプラットフォームは、近年に大企業のあいだで増えているデータ科学者らの仕事を補佐するものだ。多くの大企業では、蓄積された膨大な量のデータを活用すべく、データ科学者の雇用を積極化させている。

 データ科学者は、同プラットフォームを使ってデータを集めて解析し、そこから洞察を導き出す。同プラットフォームにAIカタログが追加されたことで、解析対象のデータ・セットを大幅に拡充できるようになり、そこから導き出される各種の予想の精度も上がる、と期待される。

https://venturebeat.com/2019/09/30/datarobot-launches-ai-catalog-to-enable-enterprise-team-collaboration/