Tuesday, September 20, 2016 9:44 AM
フラッシュの価格低下で法人向けストレージが拡大〜サーバー需要にも刺激
フラッシュ・メモリーの価格低下にともない、全フラッシュ・ストレージを購入する企業が増えている。
米調査会社IDCによると、2016年第2四半期における企業向けストレージ・システム生産工場の売り上げは88億ドルと前年同期比からほぼ横ばいだったものの、フラッシュ・ベンダーらの出荷した容量の総計は12.9%増を記録した。
PCワールド誌によると、フラッシュは、書き込みや読み込みが速く、省スペースにもつながることで、もともと人気が高かったところに価格がさらに低下し、より多い容量のストレージ・システムの企業需要を掘り起こした。
法人向け全フラッシュ型ストレージに使われるソリッド・ステート・ドライブ(SSD)の一般的な容量は、2015年に3テラバイト(TB)だったが、最近では15TBに拡大している。
SSDは、法人向けストレージ・システムのほかに、サーバー基盤のストレージ・システムという需要も拡大させている。期中における同市場は前年同期比10%を記録し、24億ドル弱に達した。その動きを牽引したのは、従来型の外付けストレージ・システムからSSDに移行した中小の企業や団体だ。
全フラッシュ型ストレージ・システムの世界市場では、第2四半期にEMCとヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)がそれぞれ約16億ドルを握り、業界3位には、前年同期比14%増を記録して10億ドルに達したデル(Dell)がつけている。