Monday, January 13, 2020 9:06 AM

大企業でのアジュール人気はAWSより強い

 ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は7日、大企業の技術担当幹部らを対象とした調査結果を発表し、マイクロソフト(Microsoft)のパブリック・クラウド・サービス・プラットフォーム「アジュール(Azure)」がアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)を抑えてもっとも人気がある、と報告した。

 パブリック・クラウド・サービス市場では、AWSが世界最大の市場占有率を長年にわたってにぎる最大手で、クラウド事業の売上高でもAWSが首位から陥落したことはない。

 CNBCによると、グローバル2000の会社群のIT幹部ら100人を対象に、ゴールドマン・サックスが2019年6月と同12月に実施した調査では、56人がアジュールを使っており、48人がAWSを使っているという結果が出た。アジュールは、2017年からAWSを追い上げており、その勢いは昨今、さらに強まっている、とゴールドマン・サックスは分析する。

 また、向こう3年間に追加で使うクラウド・サービスとしてアジュールを選ぶ、と答えた人数は66人で、64人のAWSより多かった。

 ゴールドマン・サックスによると、企業のITワークロードの23%はパブリック・クラウドで実行されている。その割り合いは2019年6月には19%で、3年後には43%に拡大すると予想される。

 2019年第3四半期におけるAWSの売上高は90億ドル。マイクロソフトは、アジュールの売上高を出していないが、同四半期に43.3億ドルを売り上げたと見積もられる。

 同市場では、グーグルやIBM、セールスフォース、オラクルらも競合している。

https://www.cnbc.com/2020/01/07/microsoft-azure-cloud-winner-at-big-companies-goldman-sachs.html