Tuesday, January 21, 2020 9:14 AM
フールー、新種の広告技法を実施へ
動画配信サービス大手のフールー(Hulu)は、複数の新しい広告フォーマットを2020年に導入する計画だ。表示される広告について視聴者に選択肢を与えるほか、視聴者が興味を持った広告主からの追加情報を入手できるようにする。
同社はまた、オリジナル番組での広告機会を増やすために、「デジタル・プロダクト・インサーション(製品挿入)」(広告主の商品をデジタル処理によって番組内に挿入すること)についても検討する。
同社はそれらの新たな広告表示手法によって、視聴体験をじゃましない広告フォーマットを模索するとともに、視聴者にとって、より関連性のある広告表示を目指す。
テッククランチ誌によると、「選択基盤広告(choice-based ad)」では、視聴者が見たいブランドの広告をリモコン操作で選べるようにすることで、たとえば旅行会社からのスキー旅行やビーチへの旅行の広告を視聴者の希望に応じて表示する。
かたや「取り引き型(transactional)」広告では、視聴者が希望した場合、広告主からの追加情報を携帯電話にプッシュ配信する。視聴者は、フールーに登録した携帯電話番号または電子メールで追加情報を直接受け取ることもできれば、広告に表示されたQRコードを自身の携帯電話でスキャンして情報を入手することもできる。
広告主の会社はそれによって、たとえば自社の電子商取引サイトへのリンクを追加情報として送ることが可能となる。
デジタル・プロダクト・インサーションでは、フールーのオリジナル番組に広告主の商品をデジタル処理によって挿入する。たとえば、収録済みの料理番組において、実際にはなかった調理器具の画像をテーブルの上に入れるといったことも理論上は可能になる。
【https://techcrunch.com/2020/01/15/hulu-to-debut-new-ad-formats-in-2020-focused-on-letting-users-make-choices-transact-with-advertisers/】