Friday, September 23, 2016 10:22 AM
パネルと蓄電池の一体型を開発〜サンカルチャー、数ヵ月での発売を目指す
シリコン・バレーの新興企業サンカルチャー・ソーラー(SunCulture Solar)は、太陽電池とインターバーター、それにソリッド・ステート電池を一つの筐体に統合する製品「ソルパッド(SolPad)」を開発中だ。
サンフランシスコ・クロニクル紙によると、ソーラー・パネルを屋根に取り付け、車庫や地下室に蓄電池を設置して、それら二つを配線でつなぐというのが、現在の「太陽光+蓄電(solar + storage)」の一般的な手法だが、ソルパッドには、それら二つを最初から統合して設置や使用を簡単にする狙いがある。
「スマートフォンがコンピュータに対してしてきたことを、再生可能エネルギーの世界でも起こしたい。システムは単純明快でなければならない」と、サンカルチャーのクリストファー・エステ最高経営責任者(CEO)は話している。
ただ、ソルパッドも住宅の配線に接続する場合には専門業者による設置が必要だ。
サンカルチャーが先日発表した試作品は、持ち運び可能の大きさだが、同社は今後、ソルバッドをさまざまの大きさで生産する計画だ。屋根上に設置して住宅向け電力源として稼働する大型機種も視野に入っている。
公開された携行型は、重さ25ポンド、高さ28インチで、集合住宅一室の照明や家電が夜間に必要とする分を給電できる。家庭内のどのコンセントにどれだけ給電するかをソフトウェアによって正確に制御できる。
同社は携行型機種を2017年上半期に発売したい意向だ。
価格はまだ発表されていないが、住宅用の製品は、同社の当初の見積もりで5.3キロワットのシステムが1万9443ドルとみられる。
ローレンス・バークリー国立研究所のデータによると、典型的な住宅用太陽光発電システムの現行価格は、同程度の大きさで2万1700ドル。その額には電池代は含まれない。
【http://www.sfgate.com/business/article/SolPad-offers-portable-solar-power-batteries-9237900.php】