Friday, January 31, 2020 8:58 AM
ミソ・ロボティクス、新型の調理ロボットを開発
シリコン・バレー拠点のロボティクス開発新興企業ミソ・ロボティクス(Miso Robotics)は先日、次世代の厨房ロボット「ロア(ROAR=Robot on a Rail)」を発表した。
同社は、調理人に取って代わる調理ロボットを開発するのではなく、調理人と協業するロボットの開発に照準しており、ロアはその協業効率を高めるために開発された、と説明している。
ベンチャービート誌によると、ロアは、レールに取り付けられた機械腕がレールを左右に移動しながら、フレンチ・フライや鶏の唐揚げといった揚げ物のかごをつかみ上げて移す作業を自動化する。同社独自の人工知能によって、12種類以上の調理に対応可能だ。また、ハンバーガー・パテをひっくり返しながら両面を適切に焼く作業にも対応する。同社によると、ロアは1時間に100件の注文をさばくことができる。
ミソはこれまで、ハンバーガー・パテをひっくり返す作業に特化したフリッピー(Flippy)という約6万ドルの厨房ロボットを販売してきた。ロアの価格はその約半分である3万ドルだ。同社は、ロアを2020年末までに出荷する計画だ。
ミソのフリッピーは、ハンバーガー・チェーンのカリバーガー(CaliBurger)で採用されたほか、ドジャース・スタジアムにも設置されている。
米国では、ロボットを使って調理する店が増えている。サンフランシスコのピザ・チェーン店ズーム・ピザ(Zume Pizza)は、生地を機械腕で自動的につくっている。そのほか、ハンバーガー・チェーンのクリエイター(Creator)は、350の検知器と20のマイクロコンピュータを駆使して調理を自動化している。
コンサルティング大手マッキンゼー&カンパニーによると、既存の飲食サービス業務の約73%は、ロボットによって自動化されると見込まれる。
【https://venturebeat.com/2020/01/28/miso-robotics-unveils-its-next-gen-robot-kitchen-assistant/】