Tuesday, February 11, 2020 9:05 AM
農業向けデジタル技術を保険請求過程と統合
農業向けデジタル技術を開発するファーマーズ・エッジ(Farmers Edge)は、保険仲介業のギブソン・インシュアランス・グループ(Gibson Insurance Group)と提携した。両社は提携のもと、データを活用した保険事業モデルの開発を目指す。
ファーマーズ・エッジは、農業生産者とその関係者らが使うデジタル・プラットフォームを提供している。ビッグ・データと機械学習を活用して、意思決定を支援するプラットフォームだ。かたやギブソン・インシュアランス・グループは、インディアナ州を拠点に、農業保険関連のサービスを中西部で提供している。
オーリアン・タイムズ・ヘラルド紙によると、ファーマーズ・エッジは、農場に設置する検知器群のほか、毎日の衛星写真や気象情報、作物の生育状況を自動的に探知する検知器群からデータを集め、それらすべての情報を統一フォーマットにまとめて、生産者や助言サービス業者らに提供している。同社が提供するデータや機能は、農業向けとしてはもっとも包括的と評価される。
ファーマーズ・エッジは、スマート・クレーム(保険金請求)およびスマート・リポーティングという二つの機能を2019年に追加し、生産者らがプラットフォーム上でギブソン・インシュアランス・グループと情報を直接共有できるようにした。それによって、自動的な保険請求過程の基礎が確立し、今回の提携につながった。
両社は今回の提携を受けて、付加価値サービスとしてリスク管理ソリューションを共同で開発し、市場の変化に対応するためにデジタル技術を最大限に活用したいと考える生産者に売り込む計画だ。
「(デジタル技術による)農業での生産的破壊(現状を打破する革新)は現実に起こりつつある」と、ファーマーズ・エッジの共同設立者兼CEOのウェイド・バーンズ氏は話した。「ギブソン・インシュアランス・グループとの提携を通じて、生産者と保険会社のこれまでの関係を向上させ、関係者全員に新たな増収機会をもたらしたい」。
【http://www.oleantimesherald.com/business/farmers-edge-and-gibson-insurance-group-partner-to-deliver-superior/article_5dbd3335-8cbe-5c16-afd2-3fd7da42b871.html】