Friday, June 24, 2016 5:42 PM

「柔軟な連合」を模索 懐疑派対策、独仏が調整

 英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、ドイツ、フランス両政府は24日、EUを「柔軟な連合」に脱皮させる方策について調整に入った。ドイツのメディアが外交筋の話として伝えた。EUの統合を進める際に加盟国の裁量を拡大。各国のEU懐疑派を勢いづかせることがないよう全力を挙げる。

 EUは28、29両日に英国を含む加盟28カ国による首脳会議を控えている。欧州統合をけん引してきたドイツ、フランス両国は、英国離脱後のEUの針路を早急に再定義する必要に迫られている。

 ドイツやフランスなど欧州統合の先駆けとなった6カ国の外相は25日にベルリンで緊急会合を開く。27日にはドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相による首脳会合を開催。根回しを進める意向とみられる。(共同)