Wednesday, September 28, 2016 10:10 AM
トヨタ・アルゼンチン、輸出市場拡大へ
トヨタ自動車がアルゼンチンを軸に南米の輸出市場拡大を視野に入れている。
オートモーティブ・ニュースによると、南米トヨタのスティーブ・アンジェロCEOは、中南米への輸出を拡大し、アルゼンチン工場の年産台数を約11万5000台で維持する方針を明らかにした。トヨタ・アルゼンチン(TASA)は、ブラジルとパラグアイのみに輸出してきたが、アンジェロ氏は「ブラジル市場が低迷し、アルゼンチン国内の販売台数も減少する中でリスクが大き過ぎる」と語った。トヨタはアルゼンチンに8億ドルを投じ、生産能力を9万2000台から14万2000台に引き上げた。
アルゼンチンに進出している自動車メーカー各社は、ブラジルが中心だった輸出先の拡大を目指している。IHSによると、2016年のアルゼンチンは国内販売が約46%を占める一方、対ブラジル輸出は15年の36%から30%に低下する見通しだ。トヨタの生産は、15年の7万6536台から約9万4000台に達する見込みだ。最大の輸出先は引き続きブラジルだが、他国の割合も生産の13%(15年)から30%に増加が予想されている。
IHSは20年までに、ブラジルを除くTASAの輸出台数が生産の約34%に上ると予測している。トヨタはアルゼンチンで「ハイラックス」トラックおよびSUV、ブラジルで「カローラ」と「エティオス」を生産している。