Wednesday, June 10, 2020 10:08 AM

アマゾン、倉庫作業員向けのウイルス検査室を設置へ

 アマゾン(Amazon)は、自社の倉庫群で複数の新型コロナウイルス感染が確認されたことを受けて、オンライン受注処理センター(倉庫兼配送センター)作業員らを対象とする診断検査室を設置する計画を明らかにした。

 CNBCによると、同社は、各地にある受注処理センターの作業員らを2週間ごとに検査できる専用の部屋を設ける計画。作業員らは臨床医による監督のもと、動画による指導に従って自分で鼻腔検体を採取する。同社のジェフ・ベゾスCEOは、各地にある自社の物流施設において、作業員たちのウイルス検査を現場で独自に実行できるようにする計画を4月に株主らに説明していた。

 新型コロナウイルスの症状がない作業員らも検査対象となる。同社の施設群で実行される検査の数は2020年の夏を通して100万件単位に達する見込みだ。 

 同社は、ニューヨークやコロラド、ペンシルバニア、ニュージャージー、オレゴン、そのほかの州の配送センターでコーヴィッド19感染が確認されたのち、作業員らのウイルス検査を独自に実施できるようにした。今回の計画では、それをさらに拡充し、できるだけ多くの作業員たちを速やかに検査できるようにすることで、同社施設群での感染拡大を最小限に抑えることを目指す。

 同社は、自社の施設群における作業員のウイルス検査に対し、2020年末までに総額10億ドルの巨費を投じる方針だ。

 同社の配送センター群では、感染防止対策にもっと真剣に取り組むよう現場作業員たちからの非常に厳しい批判と要求が数週間前から表面化していた。

https://www.cnbc.com/2020/06/09/amazons-plan-to-provide-covid-19-tests-to-warehouse-workers.html