Wednesday, October 05, 2016 10:18 AM
アマゾン、家庭用人工知能端末でグーグルに先行か〜エコーの最新型を発表
アマゾン(Amazon)は3日、同社の人工知能(AI)アレクサ(Alexa)に対応した仮想執事スピーカー端末のエコー(Echo)の新機種となるエコー・ドット(Dot)を歳末商戦向けに発表した。
同市場では、グーグル(Google)が、人工知能のグーグル・アシスタントに対応する類似端末のグーグル・ホーム(Google Home)を4日に発表したことから、オンライン商品検索市場に加えて仮想執事端末市場でも両社の直接対決構図が浮き彫りになっている。
ビジネス・インサイダー誌によると、アマゾン・エコー・ドットとグーグル・ホームの競争では、アマゾンが先行しているというのが、業界専門家らの共通した見方だ。
エコー・ドットは、第2世代のエコーからさらに小型化され、価格も99ドルから49.99ドルに引き下げられた。基本的な機能はほぼ同じ。利用者が音声指示することで、アレクサがその内容を理解し、たとえば、デジタル音楽やニュース、天気予報がエコー・ドットから音によって提供される。そのほか、ウーバーの手配や出前といったサービスも注文できる。
エコー・ドットは、前機種より音質が下がるが、ブルートゥース対応の外付けスピーカーを接続すれば音質を上げることも可能。
また、エコー・ドットに対応するスマート端末の数が倍増したこともエコー・ドットの利用度を上げるとみられる。
仮想執事(ヴァーチャル・アシスタンス)製品を手がけるメーカーらは一般に、第三者によるアプリケーション開発を制限している。しかし、アマゾンは、アレクサに対応する各種機能を第三者開発者が自由に開発できる生態系を構築している。
ウーバーの手配やドミノス・ピザの注文、キャピタル・ワンの銀行口座確認といった機能を音声によって制御できるのはそのためだ。
エコーを使っている業界専門家によると、利用者の音声指示内容を理解する正確さや迅速さにおいて、アレクサはグーグル・アシスタントを上回る。ただ、簡単かつ基本的な対応力では、グーグル・アシスタントがじゃっかん優勢とみられる。しかし、生態系を含めた全体としてはアマゾンが先行している。
エコー・ドットは10月20日に発売される。
【http://www.businessinsider.com/amazon-echo-dot-review-2016-9】