Wednesday, August 26, 2020 10:14 AM

シュガーCRM、顧客関連の予想機能を拡充へ

 顧客関係管理(customer relationship management=CRM)ソフトウェアを提供するシリコン・バレー新興企業のシュガーCRM(SugarCRM)は24日、顧客情報関連技術を提供する新興企業ノード(Node)を買収し、予想機能を追加することで自社製品の競争力強化に注力する方針を打ち出した。買収金額は非公表。買収手続きは完了済み。

 テッククランチ誌によると、シュガーCRMは、ノードを吸収することで人工知能技術を向上させ、成約や解約の可能性がもっとも高い顧客や顧客行動を予想する法人向けソフトウェアを開発する計画とみられる。

 その種の予想機能は、アドビ(Adobe)やセールスフォース(Salesforce)といった大手らが何年か前から提供している。シュガーCRMは、それらの大手に挑戦することになる。

 「われわれは、人工知能を民主化して新機能を顧客にもたらす」と、シュガーCRMのクレイグ・チャールトンCEOは話している。

 ノードの設立者兼CEOのファロン・ファテミ氏によると、両社は以前から協力関係にあり、合併によって相乗効果がもたらされると考え、シュガーCRMによる買収を歓迎した。

 ノードの従業員数は30人。その全員がシュガーCRMに移籍する。ファテミ氏は移籍せず、新たな起業を目指す。

 2004年創設のシュガーCRMは、これまでに総額1億2300万ドルの投資を集めた。シュガーCRMは、2018年に私企業投資会社(プライベート・エクイティ会社)のアクセルKKR(Accel-KKR)に買収され、事業再編に着手していた。

https://techcrunch.com/2020/08/24/sugarcrm-acquires-node-to-gain-predictive-customer-intelligence/