Thursday, March 25, 2021 10:00 AM

ファクトセット、各社のSDGs取り組み情報を提供開始

 金融情報サービス会社のファクトセット(FactSet)は3月8日、国連の持続可能開発目標(Sustainable Development Goals=SDGs)に関する企業の取り組みについて情報を提供する新商品「トゥルーヴァリュー・ラブズSDGモニター(Truvalue Labs SDG Monitor)」を発表した。

 グローブ・ニューズワイヤーによると、同社が最近買収したトゥルーヴァリューは、13ヵ国語の10万件以上の情報源を使ってSDGモニターの基本となるデータセットを構築してきた。ファクトセットは、現時点で世界各地の2万1000社の情報を調査しており、国別や地域別に企業の活動実績を閲覧できるようにした。SDGモニターは無料で使える。

 SDGsに関する企業の取り組みを評価する際には、個別の目標をとらえるのではなく、SDGsに掲げられた17の目標すべてに関する取り組みを評価する。たとえば、クリーン・エネルギーの車を開発している会社であれば、クリーン・エネルギーに関する目標には大きく貢献している可能性が高いが、労働環境に関しては改善の余地があるかもしれない。SDGモニターはそれらを総合的にとらえていく、とファクトセットは説明している。

 ESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)の取り組みを判断基準として使う投資家たちを対象にトゥルーヴァリューが2020年に行った調査では、回答者の20%が国連のSDGsを投資を実行する際の枠組みにしていると答えた。SDGsをこれから使うと答えた割り合いは42%に上った。

 「当社の調査と分析は、ESGの評価に関してもっと総合的な視点に立つという点で業界を率いていく。大きなデータの溝を埋めつつある」と、ファクトセットのESGソリューション担当責任者アダム・サルヴァトーリ氏は述べた。

https://www.globenewswire.com/news-release/2021/03/08/2188657/0/en/FactSet-launches-the-Truvalue-Labs-Sustainable-Development-Goals-Monitor.html