Wednesday, May 05, 2021 10:12 AM
英アライバルとウーバー、配車サービス専用EV開発へ
英国の新興電気自動車(EV)メーカー、アライバル(Arrival)と配車サービス大手ウーバーは3日、配車サービス専用のEVを共同開発すると発表した。2023年後半に製造を開始する予定。
ロイター通信によると、両社が開発する「アライバル・カー(Arrival Car)」は、配車サービスという特定の目的のために製造される低価格車。両社は英国、欧州連合(EU)、米国などの主要市場で戦略提携することも検討している。
ウーバーは、25年までにロンドン市内を走らせるすべての車両を電動車にする計画だ。30年までには計画の対象地域を北米と欧州に広げる。ロンドンの車両電化計画ではこれまでに1億8800万ドル以上の資金を集めている。
ウーバーの北欧・東欧地域責任者ジェイミー・ヘイウッド氏は声明で「当社は現在、ドライバーにこの資金を使ってもらい、サービス車両をEVにアップグレードすることに重点を置いている。当社とアライバルの提携はその目標達成の助けとなるだろう」と述べた。
ウーバーは、新型コロナウイルス関連の規制が解除されれば配車サービス需要が高まると見込んでおり、英国では今後登録ドライバーを2万人以上増やしたいと考えている。
ロンドンのウーバー運転手らが同社に「従業員」の権利を認めるよう求めた訴訟で、英最高裁は2月、運転手側の主張を認める判決を出した。これを受けてウーバーは3月、英国内の既存ドライバー7万人に最低賃金を含む労働者の権利を与えている。
アライバル・カーは、年間最大5万キロというウーバー運転手の高い走行距離の要求に応える必要がある。通常の乗用車の年間走行距離は1万2000キロ程度といわれる。両社によると、アライバル・カーは、運転手にとっての快適さ、安全性、便利さを第一優先にしながら、乗客に高級な乗車体験を提供する車になる。価格の詳細はまだ不明。
https://www.reuters.com/technology/uks-arrival-uber-develop-electric-ride-hailing-arrival-car-2021-05-03/