Friday, August 27, 2021 10:05 AM
スバル、R&Dを強化〜EV時代に合わせ
EV開発競争で出遅れ気味のSUBARU(スバル)は、時代に即した競争力をつけるため、戦略を見直し、研究開発(R&D)拠点として群馬工場敷地内に約300億円を投じて7階建てのテクニカルセンターを建設する。
オートモーティブ・ニュースによると、24年春にオープン予定で、エンジニア、商品企画、設計スタッフ2800人が集結する。開発プロセス迅速化、EV化への柔軟な対応が目標だ。
新しい開発戦略に従い、スバルはパワートレイン、運転支援システム、コネクティビティーといった機能性と、安全性、環境配慮に焦点を当てる。ボディーのタイプとモデルごとに最適なパッケージを開発していた従来方式よりも効率改善する。
R&D施設は、サプライヤーや学術研究者といった外部パートナーとの協力がしやすいように設計される。安全装置や効率的な設計プロセスのような次世代型技術開発に向け、群馬大学とも共同研究を行う。3D(立体)印刷や仮想現実の設備も完備される。
スバルのハイブリッド車(HV)の販売はあまり伸びていないが、30年までに世界販売台数の40%を電動車(EVとPHV)が占めることを目指す。大幅な増産が必要となり、新しい技術センターの役割は大きくなる。
トヨタと共同開発の電動クロスオーバー車は日本、北米、欧州などで22年中ごろ、トヨタのシステムを搭載したHVモデルは20年代半ばに発売する予定だ。