Thursday, September 09, 2021 4:23 AM
フェノム・ピープル、人材採用過程をサースで合理化
人工知能を活用した人材資源(human resources=HR)検索技術を提供する新興企業フェノム・ピープル(Phenom People)は、昨今の労働力不足を背景に、人工知能によって人材採用過程を合理化するソフトウェアの顧客を増やしている。
フィラデルフィア・インクワイアラー紙によると、ペンシルベニア州アンブラーで2011年にマヒ・バイレディ氏とハリ・バイレディ氏の兄弟によって起業された同社は、これまでに5回の資金調達ラウンドを経て計1億6140万ドルを調達し、2021年4月に評価額を13億ドルに拡大させ、ユニコーン(企業評価額が10億ドル以上の私企業)に成長した。
同社の顧客は世界各国に計400社以上ある。シグナ(Cigna)やサウスウェスト航空(Southwest Airlines)、マイクロソフト(Microsoft)、リンクトイン(LinkedIn)といった世界的大手もそのなかに含まれる。
フェノム・ピープルの技術は、利用者それぞれのコミュニケーションやほかの設定にもとづいて求人および求職体験を個人化する。求職者と求人案件を照合し合致させるだけでなく、個々の求職者の昇進や昇格の機会と求人情報を合致させたり、人材を探している管理職者やリクルーターを支援したりする。
たとえば、求職者がフェノムの顧客会社の求人情報ページにアクセスして求人情報を検索すると、フェノムのソフトウェアがその求職者に合致する案件を推薦する。人工知能を活用して面接日時の設定や求人情報の更新を自動化かつ効率化する。
フェノムは、顧客会社らの求人情報ページを自社のプラットフォーム上でホストしている。マヒ・バイレディ氏は、小売会社のイーコマース・ページをホストしてオンライン買い物機能をもたらすショッピファイ(Shopify)に似たモデルだと説明している。
フェノムはサース(SaaS=software-as-a-service)モデルを活用し、クラウド経由で顧客にサービスを提供している。
新型コロナウイルス・パンデミック前に同社がプラットフォーム上で扱っていた求人件数は、約130ヵ国で約100万件だった。パンデミックのあいだにホテルやレストランの求人が激減して55万件に下がったが、現在では160万件以上に達している。
https://www.inquirer.com/business/jobs-phenom-ai-microsoft-linkedin-online-kohls-20210801.html