Tuesday, December 28, 2021 10:50 AM
セイフトレイシズ、エアロゾル・システムを市場投入
カリフォルニア州拠点のバイオ技術新興企業セイフトレイシズ(SafeTraces)は、同社が開発した空気中粒子関連技術によって、建物内部の危険な空気対流を特定することで、新型コロナウイルス感染危険性を抑える事業の拡大を図っている。
タイムズ=ヘラルド紙によると、同社のエアロゾル・システムは、DNAマーカーとソフトウェア分析を用いて、換気や空気循環の悪さによってウイルスのような粒子が空気中に残っている可能性のある建物内部や部屋を建物所有者たちが特定および判断できるようにする。
「われわれの技術は、部屋や建物全体が安全かどうかを知るための手段であり、だれもが知りたいと思う答えを提供するものだ」と同社のエリック・マルムストロームCEOは話す。
空気中の粒子は無色無臭であるため、室内の対流がどのように動いているのかわからない。それを可視化するのが同社のエアロゾル検出技術だ。
セイフトレイシズの技術は、空気中の液状粒子に含まれるDNAマーカーを利用して、液滴が室内をどのように循環しているかや、室内(屋内)空気が適切に交換されているかどうかを追跡し、建物や部屋の内部が安全かどうかを簡単に見きわめられるようにする。
同技術は、ウイルスの有無を特定するものではないが、空気の流れや入れ替え状況を正確に分析する。建物管理者らはそれをもとに、換気を適切に実行できるようになる。
新型コロナウイルスは、オミクロン株の広まりによって先行きの不透明性と不確実性を一気に強めている。
世界各地のこれまでの報道では、オミクロン株の感染力は強いものの、致死率や重症化率については大幅に低いとみられる。しかし、多くの従業員の出勤再開が本格化し経済活動正常化がさらに進むにあたって、事務所内や産業施設内、校舎内、商業施設内、娯楽施設内がどれほど安全かを的確に判断することは依然として難しい。
「人々が戻ってくるためには、より安全な環境をととのえる必要がある」「セイフトレイシズは、その一助になる技術を持っている」と都市開発会社アーバン・コミュニティーのディラボウ主席執行役員は話した。
https://www.timesheraldonline.com/2021/12/22/safetraces-deploy-aerosol-tech-detect-risky-building-covid-omicron/