Thursday, January 06, 2022 11:50 AM
供給網の可視性をサース型データ分析で向上
データ分析プラットフォームをサース(SaaS=software-as-a-service)として提供する新興企業インコルタ(Incorta)は、供給網の可視性関連の問題に、異なる角度から取り組む新たなソリューションを提供する。
ベンチャービート誌によると、2021年に発生した物資供給の世界的な停滞を受けて、いまやあらゆる業界の多くの会社が供給網ンの可視性を高めるため対策をとるようになった。
多くの会社では、SAPやオラクルといった業務用ソフトウェア大手らのシステムに頼って供給網を管理しているが、それらの多くでは旧型アプリケーション群が運用されており、使い勝手がかならずしも良くないことがある。
「インコルタは機械学習モデルを構築する。当社の統一データ分析プラットフォームを使えば、生データを直接分析できる」と、インコルタのブライアン・キアー最高情報責任者は説明する。
同社のプラットフォームは、アパッチ・スパーク(Apache Spark)と統合されている。そのため、いかなるライブラリーでも使える。また、「Scikit-learn」や「Spark-ML」「FBprophet」といった機械学習ライブラリーが最初から含まれている。
インコルタは、現時点ではグーグル・クラウドでのホスティングを初期設定にしているが、利用会社が要請すれば他社のホスティングも使える。
インコルタのプラットフォームを使うことで、各社はさまざまのデータ源からのデータを単一システムに集められるようになる。その結果、実務にあたる担当者にとっても、システムを開発するデータ科学者にとっても使い勝手が高まる。それによって、交通渋滞の情報を把握して経路を再計算する道案内最適化システムのように、供給網の問題を特定または予想して解決方法を探せるようになる。
https://venturebeat.com/2022/01/04/how-incorta-uses-ai-to-address-supply-chain-issues/