Friday, January 28, 2022 8:32 AM

マレリ、30年までの炭素排出ゼロ達成目指す

 パワートレインや電子機器の給大手マレリ(Marelli、旧カルソニックカンセイ)は、事業全体で2030年までのカーボンニュートラル(炭素排出実質ゼロ)達成を目指す。

 オートモーティブ・ニュースによると、ベダ・ボルゼニウスCEOは「マレリが全体の二酸化炭素(CO2)排出量を減らすという確固たる第一歩。次の段階では、サプライヤー、顧客、および当社の製品や製造工程内の作業を含めた間接エミッション全体に関する明確な目標と対策を決定する」と話している。

 同社の戦略は「エネルギー効率の高いものづくり」を基盤とする。工場に新しく効率的な設備の導入を継続して、脱炭素技術を模索していく。工場で使う電力は全て、風力と太陽光発電を中心とする再生可能エネルギー由来または炭素排出量取引によって相殺された電力にする。

 施設内にエネルギー生成システムを構築するか、電力購入契約およびグリーン供給契約を通じて電力を購入する。除去できない炭素排出量は、世界中の認定炭素排出抑制プロジェクトに参加することで相殺する。

 自動車メーカーやサプライヤーは、今後数年間で車両を電動化しCO2排出量を削減しようとしており、11月にはボルボ、フォード、GMを含むメーカー6社が、40年までに化石燃料車を段階的に廃止すると公約した。ポルシェは、電池の生産過程でCO2排出量を減らすことに取り組んでいる。