Tuesday, June 28, 2022 3:22 AM

グーグル、中絶希望従業員の転勤を考慮

 グーグル(Google)は6月24日、ロウ対ウェイド判決を覆した歴史的な最高裁判決について全従業員に電子メールを送り、影響を受ける州の従業員らが理由を聞かれることなく転勤を申請できる、と説明した。

 CNBCによると、「6月24日の最高裁判決は、われわれの多くに、特に女性に深く影響を与えるもので、国全体にとって重大な変化だ」と同社のフローナ・チコーニ最高人材資源責任者はそのなかで書いた。

 「グーグルのすべての従業員は、正当な理由がなくても移転や転勤を申請でき、その過程を監督する担当者らはその状況を把握することになる」と同氏は説明した。

 グーグルは、米国内30ヵ所以上の拠点をかまえる。今回の判決を受けて、妊娠中絶を違法とする州で働く一部のグーグル従業員が、中絶を容認する州に転居および転勤して中絶することを望むことは容易に想像できる。グーグルの今回の措置は、そういった従業員のニーズに対応するものだ。

 チコーニ氏が全従業員にあてたメッセージのなかには、移転や転勤を希望するすべての従業員の申請が認められるとは書かれていない。それらのうちどれほどの申請が受け入れられるのかについては不明だ。

 チコーニ氏は、ロウ対ウェイド判決を受けた一部の州における中絶違法化を視野に入れた従業員への「サポート・セッション」(相談および支援)を今後数週間にわたって提供する、と述べた。

https://www.cnbc.com/2022/06/24/google-memo-to-employees-on-roe-v-wade-overturn.html