Wednesday, August 10, 2022 6:54 AM
GM、リチウム供給契約で1.9億ドル前払い
GMは、リチウム大手ライベント(Livent、ペンシルベニア州)とのリチウム長期供給契約で、1億9800万ドルを前払いする。
鉱業界ではいったん確保した供給に対する現金前払いは異例。ロイター通信によると、EV用電池製造で必要な金属に対する自動車業界の供給懸念の高まりを反映している。GMは25年までに北米で年間100万台のEVを生産するため、十分な原材料を確保していく。
前払金は、22年内に支払われる。ライベントは25年から6年間、電池グレードの水酸化リチウムをGMに供給することになっているが、数量は明らかにしていない。
ライベントのポール・グレイブスCEOは2日の投資家向け電話会合で「明らかにGMは長期的な視野に立っており、前払いによって当社が求める真剣さを与えてくれている」と述べた。グレイブス氏は以前から、自動車メーカーに対してリチウム生産者ともっと緊密に連携するよう呼びかけており、昨秋も「自動車業界は、長期契約を結ばないとリチウムが不足する時が来るかもしれない」と警告していた。
ライベントはアルゼンチンでリチウムを生産し、米国の施設で加工しており、BMWにも供給している。22年4〜6月期決算は、純利益が前年同期の650万ドルから6000万ドルと大幅に増加した。アルゼンチンでの施設拡張は予定通り進んでいるという。