Tuesday, September 13, 2022 6:54 AM

英ウィージョー、米東海岸の道路交通情報網に参加

 英国のコネクテッドカー情報会社ウィージョー・グループ(Wejo Group)は、米17州とワシントンDCによる交通安全推進パートナーシップ「ジ・イースタン・トランスポーテーション・コアリション (TETC)」の道路交通情報網「トラフィック・データ・マーケットプレイス(TDM)」に参加する。

 TETCは、メインからフロリダまで東海岸を南北に伸びる州間道路95号(I-95)沿いにつながる州・自治区の交通局の連合体「I-95 Corridor Coalition」が前身。現在は各州およびカナダの運輸、鉄道、港湾管理当局や、関連する民間団体とも連係している。

 ウィージョーのプレスリリースによると、これでTETCに加盟する州は、数百万台のコネクテッドカーによって生成されるウィージョーのデータ(車速、走行情報、急ブレーキ事象など)にアクセスできるようになる。TETCは、センサーやハードウェアを車に追加しなくても信頼性の高い移動時間や速度データへのアクセスを会員に提供することを目指している。

 ウィージョーにとっては、TETCへの参加により、4年間で数百万ドルの収益機会を得られ、リアルタイム交通情報および過去の交通パターンに関する商品の提供を拡大できる。また各州の交通局(DoT)やその他の公共機関は、ウィージョーのデータを利用することで問題の特定、都市のインフラ改善、予防可能な道路事故の削減、渋滞の緩和のほか、モビリティーをよりスマートで持続可能にすることが可能になる。

 ウィージョーの創設者でCEOのリチャード・バーロウ氏は「当社の基本理念の一つは、道路を利用する全ての人に、より高速でスマートかつ安全な移動を提供するスマート・モビリティー・フォー・グッド製品およびサービスを実現すること。TETCのTDMに参加することで、『東部回廊』を移動するドライバーにとってより安全な道路を作るための情報と深い理解が共有できるようになり、人々の生活に恩恵を与え、収益を上げ、イノベーションを推進できる」と話している。