Monday, October 03, 2022 6:54 AM

モービルアイと吉利、AV関連の提携を拡大

 半導体大手インテルの自動運転技術部門モービルアイ(Mobileye、イスラエル)と中国の吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)は、先進運転支援システム(ADAS)および自動運転車(AV)技術に関する協力関係を拡大している。

 インテルのプレスリリースによると、モービルアイの自動運転用ECU技術「SuperVision(スーパービジョン)」を搭載したジーリーの高級電気自動車(EV)「ZEEKR(ジーカー)001」は販売が好調で、現在4万台以上が使用されており、「スーパービジョン」の機能を最大限に発揮するためのソフトウェア無線更新を控えている。

 ジーリーではジーカー・ブランドの成功を受け、3つのブランドが2022年からスーパービジョン技術を搭載したEVを発売するほか、ジーカーも2台の新型EVモデルにスーパービジョンを採用し、モービルアイと協力してライダー(光検知・測距装置)ベースの新機能も開発する予定だ。

 ジーリーの社長でジーカー・インテリジェント・テクノロジーCEOのアン・コングイ氏は「モービルアイはジーカーにとって重要な戦略的パートナー。両者の協力関係の強化に伴い、今後はより多くのジーカー・モデルに世界をリードするモービルアイの高度運転技術が採用されることになる。ジーカーは、オープン性を重視し、さまざまな分野の先進技術を統合してインテリジェントドライブ体験を提供していく」と話している。

 スーパービジョンは、波長7ナノメートル(Nm)の「EyeQ5」システムオンチップ(SoC)2個を搭載し、幹線道路、主要道路、農村部や都市部の道路など、さまざまなタイプのルートでポイント・トゥー・ポイントの運転支援を実現する。自動駐車、予防安全的なステアリングやブレーキに加えて車線変更、交差点の通過、優先すべき運転行動の判断なども自動的に処理できる。

 スーパービジョンのシステムは、長距離カメラ7台と駐車カメラ4台からなる11台の高解像度カメラを使って、車の周囲を視覚的に完全に把握する。

https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/mobileye-supervision-expands.html