Tuesday, October 25, 2022 11:45 AM
アップル、再生可能エネルギーに大型投資
アップル(Apple)は10月25日、太陽光発電と風力発電事業を欧州で立ち上げるために新たな投資を実行する計画と、同社製品の生産にかかわる世界中の供給会社らに対し、生産過程の脱炭素化を呼びかけたことを明らかにした。
ロイター通信によると、アップルは、ベトナムからブラジルまで世界中に広がる供給網を含む事業全体において二酸化炭素の排出を2030年までになくすという目標を2020年に打ち出している。
同社は今後、アップル製品の生産に関連する炭素中立(carbon neutrality)目標について、具体的にはスコープ1とスコープ2の排出量削減の進捗状況を報告するよう供給会社らに求め、その内容を毎年監査する方針だ。
アップルは、コーニングや日東電工、SKハイニックス、STマイクロエレクトロニクス、TSMCを含む200以上の供給会社らがすべてのアップル製品の製造に風力や太陽光といった再生可能電力を使うことを約束した、と説明した。それらの供給会社らは、アップルが払う製造外注費の約70%を占める。
気候変動問題が投資家や規制当局の大きな焦点となるにつれ、多くの多国籍企業が二酸化炭素排出量を削減するためにグローバル供給網のテコ入れにますます注目している。
アップルは、欧州での再生可能エネルギー投資計画について、利用者らが端末を充電するために使う電力に由来する炭素排出量の約22%に対処する戦略の一環、と説明した。再生可能発電施設を欧州に建設することで、同社は欧州大陸にあるすべてのアップル製端末製品に低炭素電力を供給することを目指している、と同社は話した。
アップルは、その投資計画によって年間3000ギガワット時の新しい再生可能エネルギーを送電網に追加できる、と述べた。
https://www.reuters.com/business/sustainable-business/apple-announces-new-clean-energy-investments-asks-suppliers-decarbonize-2022-10-25/