Tuesday, November 01, 2022 2:56 AM
アーカス、法人向けマルチクラウド・ネットワーキングの新製品を発表
マルチクラウド・ネットワーキング(MCN)ソフトウェアを提供する新興企業のアーカス(Arrcus、サンノゼ拠点)は9月14日、クラウド・ソリューションの提供会社らを対象とした新製品「アーカス・フレックスMCN(FlexMCN)」を発表した。
ベンチャービート誌によると、同製品は、クラウド・サービス提供会社やコーロケーション・サービス提供会社、電話通信サービス会社らをおもな利用客に想定している。アーカスは、各地に分散したアプリケーションとデータへのマルチクラウド接続をマネージド・サービスとして提供する。
同社は、中核製品のアーカス・コネクテッド・エッジ(Connected Edge)プラットフォームの第二版(ヴァージョン2.0)を2022年2月に公開した。通信網の設定と組み込み型アプリケーションに柔軟性をもたらすことを意図したものだ。
新製品のフレックスMCNは、そのプラットフォーム上に構築され、コンテイナーや仮想機械、ホワイトボックス・ハードウェア、クラウド上のソフトウェアといったさまざまの形式で提供される。
フレックスMCNの目的は、マルチテナントのクラウドをサポートしながら、大企業が要求するテナントや通信網の分離機能を提供することにある。また、役割り別のアクセス制御(管理)ももたらす。
利用会社らは、フレックスMCNを使うことで、マルチクラウド・ネットワーキングの設定にかかる時間を数日から数時間に短縮できる、とアーカスは説明している。
また、ハシコープ・テラフォーム(HashiCorp Terraform)やアンシブル・プレイブックス(Ansible Playbooks)、レストAPI(REST API)といった普及しているフレームワークとの調整を自動化して、継続的な管理を単純化する。さらに、アマゾンやマイクロソフト、グーグルに代表される複数のクラウド電算プラットフォームにわたる分散型クラウド接続網を実現する。
調査会社のガートナーによると、アーカスの製品を含め、マルチクラウド・ネットワーキング・ソフトウェアは、数千単位の会社らによって採用されてきた。同市場は、2026年まで年平均成長率30%で拡大する、とガートナーは予想する。
https://venturebeat.com/data-infrastructure/arrcus-eyes-enterprise-multicloud-networking-with-flexmcn/