Monday, November 14, 2022 11:59 AM
アマゾン、最新の配送センター向けロボットを披露
アマゾン(Amazon)は11月10日、商品が梱包される前に個々の商品を移動させることでオンライン受注品処理(注文履行)過程を合理化することを目的とした新しい知的ロボティック・システム「スパロウ(Sparrow)」を発表した。
テックレイダー誌によると、アマゾンがこれまでに発表した「カーディナル(Cardinal)」や「ロビン(Robin)」といった配送センター向け機械腕とは異なり、スパロウは作業員らの手を借りずに在庫商品の約65%を識別できる。
スパロウは、機械視認(computer vision)と人工知能を使って数百万点の商品を認識および処理し、受注品処理過程を合理化することで、配送センター作業員らの負担を軽減する。スパロウも機械腕の一種だが、収納箱に入っている商品群のなかから、注文処理過程に前進させる必要のある商品を特定できる点において、ほかの機械腕より決定的にスマートだ。
アマゾンによると、世界中の同社の現場作業員らは年間約50億個の荷物を取り出しあるいは収納し、発送向けに梱包している。一日あたり1300万個以上をあつかっている計算だ。
アマゾンの広報担当者はスパロウについて、反復的な作業を引き受け、倉庫作業員らがほかの重要なことに時間と労力を割けるようにすると同時に安全性を向上させる、と説明した。
アマゾンが倉庫ロボットの開発と導入に注力する背景には、オンライン小売需要増の継続が今後も確実視されるにもかかわらず、作業員の確保が困難になっているという懸念材料がある。オンライン情報誌ヴォックス(Vox)によると、アマゾンは、倉庫作業慣行を改善しなければ2024年にも作業員不足に直面する可能性がある。
https://www.techradar.com/news/amazon-unveils-its-latest-warehouse-robot