Tuesday, November 15, 2022 3:17 AM

コンティニューAI、ESG業務スマート化ソリューションで台頭か

 会社らにとってESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)対応はいまや、気候変動や多様性、公平性、包含性、持続可能性に取り組むうえで必須だ。しかし、ほとんどの会社では、技術力や人材力の不足によって、ESG関連データにもとづいた意思決定を実行できず、高額のコンサルタントに依存しているのが実情だ。

 ベンチャービート誌によると、そういった現状を打破するために各社のESG対応をスマート化するソリューションとサービスを提供する新興企業コンティニューAI(Continue AI、ニューヨーク市拠点)がこれから台頭する可能性がある。

 コンティニューAIは、顧客会社のESG担当部署がみずから意思決定し、それぞれの社内で持続可能性への対応策を実践するためのデータを提供する。時間のかかる既存システムへの統合を必要としないため、同社のソリューションを採用すれば、実装初日から持続可能性の取り組みに洞察を反映させることができる、と同社は説明している。

 同社が提供するサービスは、顧客会社のESG関連業務のすべての過程と段階を補佐し、投資会社らの要求や期待を先取りする「持続可能性インテリジェンス」を提供する。

 同社は、顧客会社の持続可能性取り組みを指標化または基準化し、顧客の競合会社らよりすぐれた成果を出せるよう、あらゆるデータの分析から導き出された洞察をもとに戦略的意思決定を提言する。そして、目標達成と規制遵守の障害となる要因を特定して、その解決策を提示する。さらに、顧客会社の属する業界内において持続可能性取り組みの主導会社になるための目標を達成する計画を立てる。

 コンティニューAIの顧客であるロイヤル・カリビアン(Royal Caribbean)では、コンティニューAIの人工知能基盤データ・プラットフォームを使うことで、重要な意思決定を下せるようになっただけでなく、意義ある影響をもたらす取り組みをすぐに実行できるようになった、と話している。

 コンティニューAIは10月12日、シード・ラウンドの資金調達で総額570万ドルを確保したことを明らかにした。同社はそれを原資に、データ分析人工知能技術のさらなる開発と販促を強化する計画だ。

 同社のおもな顧客にはフォーチュン500の複数の大手や上場会社が含まれる。

https://venturebeat.com/ai/continue-ai-aims-to-add-esg-intelligence-to-sustainability-lands-5-7m/