Friday, February 10, 2023 11:53 AM

アメリカン・エキスプレス、経費管理自動化技術を開発へ

 アメリカン・エキスプレス(American Express)は、マイクロソフト(Microsoft)との既存の提携関係を拡大し、マイクロソフトのクラウド電算と人工知能を活用して各種の技術ソリューションを開発する。

 ビジネス・ワイヤーによると、機械学習技術を活用するそれらの技術製品は、法人顧客とその従業員らを対象とした経費管理の効率化を目的にするもので、両社はその最初のソリューションとして出張費用管理を自動化する方針だ。

 アメリカン・エキスプレスの既存の顧客会社らはそれによって、出張経費の報告や承認の過程を大幅に簡便化でき、また、経理担当者らによる照合作業や払い戻しの手続きも合理化される。

 マイクロソフトは、それらのソリューション群を自社従業員向けにまず試験的に導入し、2023年内に社内の経費管理システムに統合する計画だ。両社はその後、アメリカン・エキスプレスの法人顧客らに提供していく。

 それらを使う会社では、出張者がアメリカン・エキスプレスの法人カードを使って経費を決済すると、領収書の画像をクラウド上にアップロードする選択肢が与えられる。クラウドにアップロードされた領収書は、人工知能の判断によって規定の経費区分に分類されリスク・スコアが割り当てられる。

 リスク・スコアは、各社の内規やこれまでの購入パターンとの整合性、そのほかの基準や規則にもとづいて、緑・黄・赤に色分けされる。それらの情報は経費管理システムに転送され、それをもとに報告書が自動作成され、管理職者や監査担当者がすばやく判断できるようにする。同システムは、機械学習によって精度を徐々に向上させる。

 「経費報告はだれもが嫌がる作業だ。一方で、すべての会社が経費管理統制を強化する必要性にせまられている」とアメリカン・エキスプレスのグローバル商業サービス担当上席副社長ガンサー・ブライト氏は述べた。

https://www.businesswire.com/news/home/20230209005039/en/American-Express-Expands-Relationship-with-Microsoft-to-Drive-Innovation-in-Business-Travel