Tuesday, February 28, 2023 11:54 AM
アマゾンの従業員ら、突然の出社義務化方針に不満噴出
アマゾン(Amazon)の従業員らは2月22日、アンディー・ジャシーCEOが最近発表した出勤義務化方針をめぐって、反対意見を社内ウェブサイトに投稿し、反対姿勢をあらためて明示した。
ジャシー氏は先日、少なくとも週に3日の出社を5月1日から義務づける方針を打ち出した。
CNBCによると、同方針に反対する技術者たちのグループは最近、スラック(Slack)チャンネルを立ち上げて、出社義務化計画に反対する社内請願書を作成し、CEOをはじめ、Sチームと呼ばれる同社経営幹部グループに対し、同方針の撤回を求めている。
反対派集団はその後、1万6000人の賛同者を集め、2月21日時点で約5000人の署名を集めた。
反対派の従業員らは、多くの従業員が、育児や高齢の両親の介護の手配をしなければならないことや、遠隔労働の恒久化を想定して暮らしやすい遠方に引っ越し、たまの出社に備えて、年間走行距離1万6000マイルまで追加料金が発生しないレンタル車を契約したが、週三日出社になればその走行距離上限を超える、と反発している。
反対派らは、請願書のなかで出社義務化による暮らしへの悪影響以外に、生産性の向上や優秀な人材の確保が難しくなり、アマゾンの競争力低下をいずれ招くことにつながるという懸念も各種のデータや調査結果をもとに訴えている。
アマゾンはこれまで、各部署や各班の従業員らの出社頻度をそれぞれの管理責任者らの判断に任せている。技術業界では、全社横断的な画一的規定ではなく、各部署の責任者らに任せるのが一般的だ。
ジャシーCEOはこれまで、コーヴィッド19(Covid-19)対策として実施してきた柔軟な勤務体制について、「実験や学習、調整の段階」であり、本格的な出社再開への取り組みが変わる可能性もある、という考えを示していた。
コーヴィッド19はいまやインフルエンザと同等の疾病となり、パンデミックは大幅に収束したといえる。技術業界の大部分は、週に3〜4日の出社を義務づけ始めている。
https://www.cnbc.com/2023/02/21/amazon-employees-express-dismay-about-sudden-return-to-office-policy.html