Thursday, March 02, 2023 11:30 AM

スラッシュネクスト、メッセージングのセキュリティーを向上

 メッセージング関連のセキュリティー技術をクラウド・サービスとして提供するスラッシュネクスト(SlashNext、カリフォルニア州拠点)は2月28日、生成人工知能を活用した新機能を導入した。

 PRニューズワイヤーによると、ジェネレーティブ・ヒューマンAI(Generative HumanAI)と呼ばれる同機能は、ビジネス電子メール詐欺に対する防御強化をもたらすもので、人工知能が自動作成するビジネス・メール詐欺の脅威を予想する。

 同社のセキュリティー技術は、既存の人工知能の能力だけですでに99.9%の脅威検出率がある、と同社は説明している。企業や勤め人らは、ジェネレーティブ・ヒューマンAIが追加されたことで、オープンAIが開発したチャットGPTのような技術進歩によって新たに横行すると予想されるより洗練された脅威に対応できるようになる。

 「チャットGPTをはじめとする生成人工知能ツールは、セキュリティーの分野に大きなな影響をおよぼす。サイバー犯罪者らは、それらの技術を悪質な犯罪者らが使って、マルウェアやビジネス・メール詐欺を広めようとするだろう」と、国土安全保障省の元最高情報責任者キャレン・エヴァンズ氏は話している。

 セキュリティー分野の研究者らは、フィッシング・メールを自動生成する目的で生成人工知能がすでに使われていると指摘する。生成人工知能は、自然言語による文章創作や人間らしいやり取りを可能にすることから、従来の防御策では検出しきれない場合が増えると懸念される。

 「FBIによると、ビジネス・メール詐欺は年間被害額430億ドルの深刻な問題となっている。チャットGPTが登場したことで、ハッカーらがどんな人間よりもすばやくコードを変更し、会話を刺激し、攻撃をしかけられるようになった」と、スラッシュネクストのパトリック・ハーCEOは言う。「当社のプラットフォームに生成人工知能を追加することで、将来のより巧妙かつ増大するメール詐欺の脅威を予想して対策を強化できるようになる」。

 同社では、毎日70万件の新しい脅威を分析してデータベースを構築している。自然言語処理によって、電子メール本文のテキストや添付ファイルを検出し、また、企業幹部になりすましたメール送信者を検出する。

https://www.prnewswire.com/news-releases/slashnext-launches-industrys-first-generative-ai-solution-for-email-security-301757649.html