Thursday, April 06, 2023 7:34 AM
ウェイモ、ロボタクシー車両を全てEVベースに
ロボタクシー(自動運転タクシー)開発に取り組むアルファベット傘下ウェイモ(Waymo)は、クライスラーのハイブリッド車(HV)「パシフィカ」をベースにした車両を引退させ、すべて電気自動車(EV)ベースに切り替える。
エレクトレックによると、ウェイモはベース車両に独自の自動運転システムを組み込み、自動運転車(AV)「ウェイモ・ドライバー(Waymo Driver)」として試験運用している。今回、第4世代システムを第5世代に更新するのに合わせて、ベース車両をジャガーのEV「I-Pace」にする。
一方、ウェイモは中国の自動車メーカー、吉利汽車(ジーリー)および同社のEVブランド「ジーカー(ZEEKR)」と共同で進めている独自のAV開発も継続する。
アルファベットが持ち株会社となる前のインターネット検索大手グーグル時代、2009年に始まった社内AV開発プロジェクトは、16年にウェイモとして子会社化され、米国内の複数州でAV関連のさまざまな試験を行っている。アリゾナ州チャンドラーでは、19年から無人AVによる配車サービスを有料で営業しており、その後サンフランシスコでも有料サービスを導入した。
23年初めには、AVの試験走行距離が延長100万マイルを超え、ロサンゼルスでも無人AVによる配車サービス試験を開始する計画を発表した。
21年末に始まった吉利との提携では、ジーカーの将来のEVモデルにウェイモ・ドライバー技術を搭載する予定だ。
最近のウェイモのブログによると、パシフィカなどを使った第4世代ウェイモ・ドライバーの配車サービスを終了し、4月下旬からはI-Paceがベースの第5世代ウェイモ・ドライバーを導入する。現在アリゾナ州を走っているHVベースのサービス車両が引退すれば、ウェイモの車両は全てEVになる。