Thursday, October 05, 2023 11:43 AM
メタ、広告主向けの生成人工知能機能群を発表
メタ・プラットフォームス(Meta Platforms、旧フェイスブック)は10月4日、生成人工知能(generative artificial intelligence)機能を広告主向けに初めて提供する方針を打ち出した。
テッククランチ誌によると、フェイスブックやインスタグラムといたメタ傘下のソーシャル・メディア・プラットフォーム群に広告を出す会社らはそれによって、1)広告コンテントに使う背景の生成や、2)原版画像からの複数画像の生成、3)広告テキストの生成という三つの機能を活用できる。
メタは、世界規模のブランドや大企業を広告主として有する。広告収入は同社にとって最大の収入源だ。
最初の機能は、広告主が複数の異なる背景を生成して商品画像の見た目を変えることで、創作物資産を状況に応じて簡単にカスタマイズできるようにするものだ。利用者らは、画像の場面や背景をプロンプトによってすぐにに変更できる。
ただ、広告ツール・キットでは、背景は広告主の原版画像にもとづいて生成されることから、「色やパターンを使ったシンプルな背景」になる傾向がある、とメタは説明している。
二つ目の機能では、利用者らは、さまざまの商品ごとに必要となる異なる画像サイズ比率に応じて創造物(創作コンテント)資産をプロンプトで調整できるようにする。
たとえば、どのような商品の広告画像をどのように出稿するかを状況に応じてその大きさを最適化する際に画像の縦と横の比率を変えたい場合、その画像拡張機能によってそれを最適化かつ自動化することで作業時間を大幅に短縮できる。
最後の機能は、広告主の元のコピー(宣伝文句)にもとづいて、生成人工知能が最大6つの異なるコピーを生成する。それらの派生コピー群は、広告主が強調したい特定の言葉や語句を前面に押し出し、利用者らはそれらをさらに編集できる。
メタによると、同社は2023年初めに、少人数ながら多種多様の広告主を対象に、それらの機能を試験した。それによると、生成人工知能によって週に5時間以上、年間では計1ヵ月の時間を節約できるという結果が出た。
https://techcrunch.com/2023/10/04/meta-debuts-generative-ai-features-for-advertisers/