Wednesday, April 10, 2024 7:13 AM
イケア財団、新興国のEV普及に1億ドル寄付
家具大手イケア(IKEA)の慈善活動機関イケア財団は、電気自動車(EV)普及のため世界で活動する団体ドライブ・エレクトリック・キャンペーン(DEC)に1億ドルを寄付した。
ロイターによると、資金は「リープフロッギング(飛躍する)パートナーシップ」と呼ばれるDECの活動の下で、アフリカ、中南米、東南アジアにおけるロビー活動の支援やEV移行キャンペーンに使われる。2050年までには、乗用車、トラック、バス、二輪車、三輪車の需要の高まりの大部分を新興国が占めると予想され、今これらの国に投資することで電動化の成長を確実にできると期待されている。
イケア財団のエドガー・ファン・デ・ブラグ氏は「エネルギー関連の温室効果ガス排出量の約15%は道路交通が占めているため、地球温暖化1.5℃目標に向けた世界的な移行を真剣に考えるのであれば、道路交通なしで排出量を減らすことはできない」と話す。今回の支援は、財団にとって過去最大規模の寄付の一つで、公的資金や民間資金を引き出すために市場環境の整備を目指す中で、充電インフラ不足やEVに優しい政策の欠如など、事業拡大の障壁に直面する現地のパートナーを支援する。
DECによると、この支援金は、ブラジル、メキシコ、インドネシア、南アフリカを含む国々で50年までに約43ギガトンの二酸化炭素(CO2)を削減するのに役立つと考えられる。