Thursday, June 13, 2024 7:23 AM
ブライトドライブとインテンポラ、自動運転技術の開発促進で提携
アラブ首長国連邦(UAE)の自動運転技術企業ブライトドライブ(BrightDrive)と、独ディースペース(dSPACE)傘下で車載組み込みシステム用ソフトウェアソリューションを開発するフランスのインテンポラ(Intempora)は、自動運転車(AV)のデータアノテーション(注釈付け)機能の強化と、リアルタイムシステムの開発推進を目指して提携した。
セーフカーニュースによると、両社は提携を通じて、インテンポラのミドルウェア「RTMaps」(Real-Time Multisensorアプリケーション)にブライトドライブのアノテーション・アルゴリズム「ブライトアノテート(BrightAnnotate)」を統合する。この結果、開発者は「ブライトアノテート」のエンジンにドラッグ&ドロップ・ツールボックスとしてアクセスできるようになり、「RTMaps」のデータ注釈機能が強化されると同時に、自動運転向けの高度な知覚アルゴリズムの開発が加速される。
「ブライトアノテート」は、さまざまなセンサーで撮影されたシーンのグランドトゥルース注釈を提供するために設計された半自動データ注釈人工知能(AI)エンジンで、深層学習モデルと手動の品質保証プロセスを通じて、交通参加者、道路モデル、交通管制情報、静的環境などさまざまな環境側面をカバーする四つのモジュールを提供。同様に、ライダー(光検知・測距装置)、360度カメラ、レーダー、GNSS(衛星測位システム)からのデータを活用して、高度な知覚システムのための詳細で正確な注釈を保証する。
インテンポラの「RTMaps」はコンポーネントベースのミドルウェアで、先進運転支援システム(ADAS)や高次の自動運転ソフトウェア機能の設計と実行を支援する。そのリアルタイム機能は、さまざまなセンサーやデータソースからの広帯域データを統合・処理するための柔軟で拡張性あるソフトウェア環境を提供する。