Wednesday, August 21, 2024 7:09 AM

ウィーライドが米IPO申請〜中国企業でディディ以来最大か

 自動運転技術を開発する中国の新興企業ウィーライド(WeRide、文遠知行)は、米国での新規株式公開(IPO)を申請した。米国における中国企業のIPOとしては、2021年に実施された配車サービス滴滴(ディディ)グローバル以来最大規模となる可能性がある。

 ブルームバーグによると、ウィーライドは申請書で「中国本土を拠点に、主に中国本土で事業展開することでさまざまな法的リスクや事業運営上のリスク、不確実性に直面する可能性がある」と説明している。販売する米国預託株式(ADS)の数と価格帯は、準備が整うまで開示しない意向。

 ウィーライドはケイマン諸島で法人化されている。ディディが44億4000万ドル規模のIPOを実施した後、中国政府は機密情報を持つ企業の国外での上場に関する規制を強化したため、中国企業の米上場は途絶えていた。

 同社に出資しているルノー・日産・三菱の3社連合は、私募によるIPO株購入に合意している。IPOは、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、中国国際金融(CICC)が主導する。ウィーライドの株式はナスダック市場で取引される予定で、シンボルは「WRD」。