Monday, March 10, 2025 6:56 AM
NY市、電動建機の導入を計画〜無償試験への参加メーカー募る
ニューヨーク市は、市内の各種建設計画で小型、中型、大型の電動建設機器メーカーやサプライヤーと協力するため、正式決定の前に電動車両を無料で試験運用したいと考えている。
エレクトライブによると、市の気候・環境正義室(MOCEJ)と技術革新局(OTI)はプレスリリースで、市が運営する建設プロジェクトで試用するために機器を提供してくれるメーカーを探していると発表した。電池の寿命、充電性能、使い勝手のほか、騒音や環境汚染レベルなどが検討の重点になるという。
市は、コストをかけずに2〜6カ月間車両をテストしたいと望んでいる。提案書の提出期限は3月10日で、選ばれた企業の発表は4月に行う。
ニューヨーク市は、ロサンゼルス、サンフランシスコなどとともに地球にやさしい建設を促進する都市でつくる団体「クリーン・コンストラクション・アクセラレーター(CCA)」に参加し、2025年からゼロエミッションの建設機械の購入と調達に取り組むと発表している。
CCAは、排ガス削減を目指す世界の大都市の市長約100人で構成される世界的ネットワーク「C40」の取り組みの一つで、技術が利用可能であれば30年までに市全体に建設現場のゼロエミッション化を義務付けるという集団的目標を掲げている。
C40によると、建設部門は世界の温室効果ガス排出量の23%以上を占め、世界の資源の30%以上を消費している。