Tuesday, June 24, 2025 7:12 AM

マツダ、米関税で日本国内販売強化

 米国市場が「トランプ関税」で不透明感を増す中、マツダは日本で販売網を再構築する方針を明らかにした。国内販売をてこ入れし、足元で年約15万台まで落ち込んだ販売台数を早期に20万台へ回復できる基盤構築を目指すとしている。ロイターが報じた。

 主要な10都市を重点市場に選定。重点店舗を計300店指定し、店舗当たりの販売台数を年400台に増やす。10都市は東京都や大阪府のほか神奈川、埼玉、愛知、千葉、福岡、兵庫、静岡の各県と北海道を選んだ。新世代店舗を集中的に展開するための投資を進める。

 25年3月期の販売台数は日本が前年比5.2%減の15万1000台だった一方、全体の3割以上を占める米国は同16%増の43万5000台だった。国内営業本部の三浦忠本部長はオンライン会見で「直近での関税などさまざまな情勢を考慮すると、国内ビジネスの再成長が急務で、加速する必要があると判断した」と述べた。