Wednesday, July 16, 2025 7:18 AM

EV切り替え意欲、欧州で急速に減退〜シェルの最新調査

 米国より欧州のドライバーの方が急速に、内燃エンジン車から電気自動車(EV)への切り替えに消極的になっていることが英石油大手シェルの最新調査で明らかになった。

 ロイターによると、調査は英国、中国、ドイツ、米国を含む世界中のドライバー1万5000人を対象に実施された。EVへの切り替えにおける最大の障壁は車両コストで、航続距離(レンジ)への不安は依然としてあるものの、徐々に減少しつつあることが分かったという。

 EVの価格は、内燃エンジン車より平均30%高くなっている。調査に「EVへの切り替えを検討する」と答えた欧州のドライバーの割合は昨年の48%から41%に低下した。米国では3ポイント低下の31%だった。

 「過去1年間で公共施設での充電が改善された」と答えたのは、欧州では約半数、中国は74%、米国は80%だった。また「公共充電は価格に見合った価値がある」と答えたのは、欧州では17%と、中国の69%や米国の71%を大幅に下回った。

 シェルは、EV戦略の焦点を自宅充電ではなく移動中の公共施設での急速充電に置き、中国、英国、ドイツ、スイス、シンガポール、オランダ、米国を中心に、7万5000口の充電施設を提供している。