Thursday, July 17, 2025 7:12 AM
印タタ・エレクシーとシノプシス、先進的ECU仮想化技術で提携
インドの設計・技術サービス大手タタ・エレクシー(Tata Elxsi)と電子系設計ソフトウェア(EDAツール)などの開発大手シノプシス(Synopsys、カリフォルニア州)は、先進的な自動車向け仮想化ソリューションの提供で協力する。
PRニュースワイヤーによると、両社は、仮想電子制御ユニット(vECU)の設計と導入を容易にする事前検証済みの統合ソリューションとサービスを提供する予定。vECUは、ソフトウェア定義型車(SDV)向けの効率的なソフトウェア開発とテストの中核技術。
両社の協業では、組み込みシステムやシステム統合におけるタタのエンジニアリング技術と、50社以上の世界的な自動車メーカーやティア1サプライヤーに活用されているシノプシスの業界最高水準の仮想化技術を融合させ、開発の複雑さやコストの削減、ソフトウェア品質の向上、車両生産スケジュールのリスク低減につなげる。
両社はすでに、複数のグローバル顧客とともにvECUの導入、開発したソフトウェアの立ち上げ、ボードサポートパッケージ(BSP)の統合、初期段階でのソフト検証といった作業に取り組んでいる。これらのソリューションは、パワートレイン、シャーシ、ボディー制御、ゲートウェイ、中央演算ユニットなどの車両領域で活用されており、現実世界の状況をシミュレーションしながら、早期のソフトウェア検証と物理プロトタイプへの依存軽減を実現している。
両社は今後、複数のECUやアプリケーション固有のシステム向けに電子システムのデジタルツインの展開を拡大、加速させる機会も模索していく。