Tuesday, August 25, 2026 7:06 AM

交通リスクは、自動化が進む車載システムと人間の接点に

 交通専門家は、車の機械的な故障よりも、運転支援技術の誤使用やドライバーの注意力低下が最大のリスクだと考えている。最新の調査結果をロイターが伝えた。自動運転システムに対する規制強化の動きが見られる中で、人的ミスに対する業界の懸念を示す内容となっている。

 調査はフランス、ドイツ、イタリア、英国、中国、インド、ブラジル、日本、韓国、米国の政策、インフラ、製造、技術分野における交通専門家1000人以上を対象に、エコノミスト・エンタープライズが実施した。その結果、30%がモビリティー安全上の最大の懸念要因を「運転支援システムに対する人間の誤解や誤使用」と回答。また、利用者と車両の相互作用に関する設問では、24%が「車内機能がますます注意散漫を招いていること」を安全上のリスクに挙げた。

 さらに、回答者の3分の2は「広告でADASの能力が実際以上に強調され、非現実的な期待を生み出している」と考えている。

 調査責任者は「本当のリスクは、人間と機械、ますます自動化が進むシステムとの接点にある」と指摘。調査資金を提供したイタリアのブレーキメーカー大手ブレンボの研究開発責任者は「これらのシステムについて、何ができて何ができないのかを、利用者に十分かつ明確に説明する必要がある」と述べている。

 中国では、シャオミの車両が関与した死亡事故を受けて、当局がADASに対する監督強化を検討している。欧州では、スウェーデンの交通当局が、テスラの監視付き自動運転ソフトウェアについて、法定速度を超えて走行できる機能を無効化しない限り、欧州全域での導入に反対票を投じるよう勧告している。

 国連の車両基準フォーラムは6月、自動運転システムに関する新たな規則を承認した。今回の調査では、一般の道路利用者5000人以上にもアンケートを実施しており、その88%は「道路安全対策の強化を支持する」と回答した。