Monday, October 19, 2026 7:16 AM

トヨタ、カナダ生産の継続を表明〜米関税警告を前に

 トヨタは12月からカナダ・オンタリオ州の工場で最新型「RAV4」の生産を開始する。米自動車大手がカナダでの生産を縮小する中、トヨタは同国での自動車生産を継続する姿勢を鮮明にしている。ブルームバーグが伝えた。

 トヨタはRAV4生産に向け、11億ドルを投資したほか、最新型レクサスNXにも数億ドルを追加投資した。現地工場は米国への駆け込み輸出も手伝い、2交代制に加え、恒常的に時間外勤務も行われるなどフル稼働に近い状態にある。

◇85%は輸出用、大半が米国へ

 HV専用モデルに刷新されたレクサス「NX」は、オンタリオ州ケンブリッジにある操業38年の工場群で生産される3車種の一つだ。同工場では、トヨタRAV4とレクサス「RX」SUVも生産している。

 一部はカナダ国内で販売されるものの、85%は輸出向けであり、大半はカナダよりはるかに市場規模が大きく、収益性も高い米国に出荷される。トヨタは、ケンブリッジから約30マイル離れた別の工場でもRAV4を生産している。両工場の昨年の生産台数は合計53万7518台に達し、トヨタはカナダ最大の自動車生産メーカーとなった。

 カナダ製自動車にとって米国は極めて重要な市場だが、トランプ米大統領が導入した輸入関税はカナダの自動車産業に深刻な打撃を与えている。関税によって収益性が低下し、一部メーカーはカナダ事業の縮小を余儀なくされている。ホワイトハウスは、27年1月1日までに包括的な貿易協定が成立しなければ、自動車に対する関税を50%に引き上げると警告している。