Tuesday, November 01, 2016 10:14 AM

大都市は地方より健康的〜活動的な生活促す施設が充実

 大都市の生活には狭い家や大気汚染、交通渋滞などが付き物だが、住民にはジョガー、サイクリスト、そのための公園なども多く、小さな都市に比べて健康的と結論づける調査結果が発表された。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、調査はギャロップとヘルシーウェイズが「State of American Well-Being(米国の健全性教書)」シリーズの一部として行った。国内48都市に住む人々の身体の健全性を分析した結果、大都市のインフラが住民の活動的な生活を促進し、全般的に健全性や幸福度を向上させていることが分かった。

 身体的な運動を促進するには、車に乗らず外出しやすい環境が必要で、徒歩や自転車で移動できるか、交通網や公園などのインフラが整備されているか…といった要素が関わってくる。ヘルスウェイズのダン・ビュートナー氏は「歩いて買い物に行く、自転車で友人の家にいく、新鮮な野菜・果物を買うといったことが簡単にでき、周囲の健康志向も強いところで、人々を健康的な活動に促す政策があれば、楽に健康的な生活を選択できることが多い」と話す。

 48都市のうち活動的な生活を促すインフラが最も整った5都市は健康度や幸福度も高く、トップ5はボストン、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンDCだった。整備の水準が低かったのはオクラホマ州タルサ、ノースカロライナ州ダラム、インディアナ州インディアナポリス。

 エクササイズ、ウォーキング、屋外ですごす機会が多い都会は喫煙率も低く、住むには理想的と考える住民も多い。これはシアトルやミネアポリスなど多くの都市に見られる傾向で、若い家族が狭くても郊外より都市の繁華街で住むことを選んでいる。