Wednesday, November 09, 2016 10:25 AM

フォード、車載情報システムでブラックベリーと提携

 フォードはこのほど、車載情報システムの基本ソフト(OS)開発でカナダの通信機器大手ブラックベリーと提携した。

 USAトゥデイによると、ブラックベリーの幹部らは、自動車部品業者ではなくメーカーと直接提携を結ぶのは異例と説明する。フォードがソフトウェアを購入するだけでなく、デジタル・サブシステムを開発することで業界で独自性を出す狙いがありそうだ。

 ブラックベリーは、かつて強固な地盤を築いたデジタル機器ハードウェア事業からの撤退を宣言し、9月には機器生産を外部企業に委託すると発表した。同社のジョン・ウォール上級副社長によると、自動車企業約40社に採用されている「QNX」ソフトは、フォードの車載コネクティビティ「シンク3(Sync 3)」にも搭載されている。

 提携によるソフトの利用拡大を通じて、フォードは車載機能を改善する多彩な選択肢を手にする。例えば、ドライバーは表示される計器類の構成や楽曲の選択方法をカスタマイズできるようになる。ブラックベリーとの提携はこのほか、ハッカーの攻撃をめぐり懸念されるサイバーセキュリティの強化も期待できる。