Friday, December 16, 2016 10:10 AM

ボッシュ、今年は米事業に4.3億ドル投資

 ボッシュは2016年、米事業に前年より約20%多い4億3000万ドルを投資する。

 ボッシュはアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)と横滑り防止装置(ESP)の部品を製造するサウスカロライナ州のチャールストン工場で生産能力を強化するほか、同工場の従業員教育などを充実する。自動車業界向けでは、ペンシルベニア州ピッツバーグのエンジニアリング・センターや、ミシガン州プリマスの技術センターでも施設の拡張を行う。

 ボッシュが過去5年間に米国で行った投資の総額は15億ドルに上り、大部分は自動車業界向け(モビリティ・ソリューションズ部門)だが、工場自動化やさまざまな機能がインターネットとつながる「スマート都市」建設など、自動車以外の市場でも存在感を高めている。ベンチャー投資のロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル(RBVC)は、米国などを拠点とする新興企業への投資を行っている。

 ボッシュにとって米国は欧州に次ぐ重要市場で、国内には23の生産施設があり、1万7800人を雇用。同社の4つの事業部門(モビリティ・ソリューションズ、工業技術、消費者用品、エネルギー及び建設技術)に部品や製品を供給している。

 米国以外でも同社は今年、アジア太平洋地区で13億ドル、メキシコで1億ドルを投資する計画だ。