Thursday, January 05, 2017 12:08 PM

ダイムラーとBMW〜電気自動車への取り組み

 ダイムラーはサブブランドの電気自動車EQを誕生させた16年、投資金額がピークに達したとして、17年は投資を控えるとCEOが語った。ブルームバーグによると、同社は工場、機器、新規技術にかける費用を2016年の154億ドルから、2017年は132億ドルに削減する。利益を確保するのが狙い。電気自動車と従来式エンジンには今後も注力が必要となるため、「投資額の変更は大きなチャレンジ」とCEOは付け加えた。

 ダイムラーの電化への投資は過去数年、著しく伸び、代替燃料の自動車、新型のサブブランド、EQとして実った。パリのモーターショーで、SUVジェネレーションEQとして披露された。

 2025年までに10種類の電気自動車を発売し、セールスの25%となることを目指す。総額10億ドルが投資される。

 子会社である Deutsche ACCUMOTIVEを通じ、5億4360万ドルを投じ、ドイツのカーメンツに第二バッテリー工場が建設される。

ダイムラーは電化こそが未来だとしても、伝統的なテクノロジーにかける投資も完全には終息しないと信じている。「先進型燃焼式エンジンの技術の進みは止められない。だが、2025年になっても75%は電気自動車ではない」とCEOはブルームバーグに語り、ポーランドのヤボルでエンジン工場建設に5億ユーロを投資する計画を明かした。

 一方、、BMWのCEOは「電気自動車が10年後のBMWの売り上げのうち15から25%を占める」と語った。ブルームバーグによると、クルーガーCEOは「航続距離が伸び、インフラが整備され、より多くの電気自動車が走る」と述べた。「この移行と開発に少しの準備期間が必要だが、いずれその時は来る」と、電気自動車が次の10年で主流になると見ている。

 BMWは電気及びハイブリッドカーの独立ブランドを誕生させた世界最初の自動車メーカーだ。iブランドには、プラグイン・ハイブリッドのスポーツカーi8とオール電化ハッチバックのi3がある。2種のサブブランド発売以降、航続距離が長いアップグレードバージョン以外に新しい車は登場していない。

 BMWは、既存車種に電化のオプションを付ける方向で動いており、SUVのX3とミニの電化バージョンを発売予定だ。