Monday, April 03, 2017 11:01 AM

PINC、ドローンに燃料電池を活用〜英インテリジェント・エネルギーから調達

 工業資材置き場の管理サービスを手がけるPINCは、ドローン(無人飛行機)向けの燃料電池を英インテリジェント・エネルギー(Intelligent Energy)から調達する。

 PINCは昨今、産業施設現場の資産や在庫を管理する目的でドローンを積極的に導入してきた。

 インテリジェント・エネルギーが提供するのは、空冷型の燃料電池。インテリジェント・エネルギーはこれまで、自動車向けの燃料電池や発電目的の固定式燃料電池、電子機器向けの燃料電池をおもに手がけてきた。ドローンでの使用を目的として燃料電池を提供するのはこれが初めてとなる。

 グリーンビズ誌によると、燃料電池を使うことによって、ドローンの飛行時間が長くなるうえ、電池を充電するよりもすばやく燃料を充填できる、とインテリジェント・エネルギーは説明している。

 また、インテリジェント・エネルギーにとっては、国際的な事業拡大の意味合いもある。「PINCはカリフォルニア州に本社を置く企業だ。同州では水素を積極的に導入している。カリフォルニアは当社にとって重要な市場になる」と、インテリジェント・エネルギーのマーティン・ブルームCEOは話す。

 クリーン・エネルギー市場とドローンの接点は最近大きくなりつつある。ドローンを使った調査サービスを提供するアバヴ・サーヴェイング(Above Surveying)は、太陽光発電所の稼働状況を監視するドローンをエセックス大学と共同開発すると発表した。

 また、再生可能エネルギーのコンサルティングを手がけるシュガーエネルギー(SgurrEnergy )は、検査サービスにドローンを導入した。風力発電設備といった点検困難のエネルギー資産の点検市場をおもな標的としている。

 さらに、シーメンスは最近、ドローン技術を開発するスカイスペックス(SkySpecs)と提携し、ドローンを使った風力タービン監視の新しいソリューションを開発する計画だ。

https://www.greenbiz.com/article/why-us-logistics-giant-will-use-drones-powered-fuel-cells