Tuesday, May 09, 2017 10:03 AM

EVバッテリーを無線で管理〜リニア、車載システム販売へ

 集積回路(IC)大手アナログ・デバイセズ(Analog Devices、マサチューセッツ州)傘下のリニア・テクノロジー(Linear Technology、カリフォルニア州)は、このほどドイツで開かれたハノーバーメッセで、自動車向けでは初の無線パッテリー管理システム(BMS)を実演した。

 オートノマス・ビークル・テック誌によると、実演では、リニアのバッテリー・スタック・モニター「LTC6811」とワイヤレス・メッシュ・ネットワーク製品「SmartMesh」がベース車両のBMW「i3」EVに積み込まれ、これまで電池パックと管理システムをつないでいた有線接続をなくした。システム搭載には、リニアの設計パートナーである独企業のLIONスマート(LION Smart)も協力した。

 リニアのダスト・ネットワークス(Dust Networks)部門を統括するジョイ・ワイス氏によると、車載電池の容量が拡大する中、主要自動車メーカーはバッテリー管理システムを改善する方法を模索している。EVやHVに不可欠なマルチセル・バッテリー・スタックの信頼性を高める上で、BMSはコストや重量の削減、配線や接続の簡素化を実現できる。

 今回公開されたBMS製品は、17年上半期に市場投入される。

http://www.autonomousvehicletech.com/articles/49-linear-technology-demonstrates-breakthrough-wireless-battery-management